第573回日本テレビ放送番組審議会は、11月7日と9日に放送された『ZIP!』の合評を行いました。この番組は、「一緒にニッポンの朝を。つなごう、みんなのスマイルを。」をテーマに、月曜から金曜まで放送している朝の情報番組です。
また、合評後、日本テレビの番組基準の改定について諮問され、了承されました。(1名リポート)

  • 取り上げるお店や商品が良くリサーチされて深掘りされている。ビジネスパーソンが見ても役に立つので、素晴らしいと思った。
  • 若い人が多く見ていることを考えると、知りたいことだけではなく、知らせるべきことという観点でも、啓発的にやって貰えると良いと思う。
  • 色々なコンテンツがあって、時間が長いと思った割には面白く見られたが、「旅するエプロン」のコーナーの“美容スイーツ”が、本当に美容にいいと言えるのか気になった。食育はもっとやっていかねばならないテーマであり、きっちりとした説明も含めて、「本当に良いものはこういうものだ」と、テレビが発信して行けたら価値があると思った。
  • 朝の色々な支度をしながら見ている視聴者が、“ながら”でも分かるように丁寧に作ってあると思ったが、風邪薬の不足を報じたニュースでは、可能であれば、過剰医療の問題などもう少し突っ込んで欲しかった。
  • この番組に限ったことではないが、国際的なニュースが分量として足りないと思う。テレビの分かりやすく作る力を生かして、もう少し国際報道の量を増やして欲しい。
  • “女性から人気の高いスイーツ”という言い方は、今後変わっていくと思う。今の社会ではなく一歩先の社会に合わせるような番組作りをして欲しい。
  • “外国人観光客”という説明が、時折“外国人”と省略していたが、日本在住の外国人と外国人観光客の扱いは切り離したほうがいいと思うし、そういうところにも気づかいをして欲しい。
  • 女性の総合司会が非常に貴重で存在感を発揮しているし、元気づけられると思って見ていたが、朝早い時間帯しか見ていない人にとっては、もう少し知りたいと思う情報もあると思った。
  • 水卜アナがメインなのでオジサン色が無い番組で、これから働くという話題ではないと感じた。全般的に番組のトーンがちょっとだけ幼い感じで、もう少し朝の緊張感があってもいいと思ったのと、朝、家にいる人が前提な感じもした。
  • 水卜アナの存在感が大きくて、山下健二郎さんや鈴木福君の存在感が薄いのが気になったが、アクの強すぎる話が多いこの時代、この爽やかさは貴重だと思った。
  • ボイスオーバーで外国人女性が「○○だわ」と話すのが気になった。このご時世、そういう人はいないと思うし、女性性を強く出してしまうのが気になるが、全体的にはとても爽やかに見られる番組だった。
  • 日本テレビを代表する水卜アナには、パス回しをするだけでなく、たまには得点を試みて欲しい。スタッフと充分打ち合わせをして、個性的な発言にも挑戦し、何かピリッとしたところもあると良いのではないかと思う。
  • 特集の「外国人観光客に人気 ユーズド・イン・ジャパン」が興味深い内容だった。10分ほどだったが、中身が濃くて見ごたえがあった。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「4月から放送時間が3時間10分と長くなったため、様々な生活スタイルの視聴者を念頭に置いて、6時台はニュースの数をたくさん見せる、7時台は中継や企画を増やしてエンタメ要素を入れる、8時台は、ニュースをより深く伝えるなど、日々、試行錯誤を行って放送しています。
今後はいただいたご意見を参考にして、より良い番組作りに努めます。」