第594回日本テレビ放送番組審議会は、『真相報道バンキシャ!』を取り上げました。この番組は「3日後の真相」をコンセプトに日々のニュースでは深掘りしきれない内容を徹底取材する報道番組で、今回は、「香港のマンション火災」「猛威を振るうインフルエンザ」「クマ被害に立ち向かう若手ハンター」を取り上げました。 (全員出席)
- クマを特集することが多い番組という印象がある。女性ハンターがいるという認識が一般的にない中で、若い女性のハンターがクマ用のスプレーを持って「怖い」と言っているのを見ると、性別のイメージが出てしまい、番組が本当に伝えたかった若手ハンターの本音を遠ざけてしまった気がする。
- 若手ハンターの本音はとても良かったと思うが、ゲストのコメントのトーンが少し気になったし、ワイプの中で何をしゃべっているのか気になった。
- 香港のマンション火災は、生き残った人がどう逃げたかという体験談と専門家の知見があったので自分事化でき、自分の生活に役立つ番組という好印象を持った。また、コメンテーターに共感は出来るが、それぞれの専門家としての視点から、この1週間、この人たちが社会の何を見たのかといったことを知りたいと思った。
- ハンター企画で、同行している取材スタッフは講習を受けたり、話を聞いてから行っていると思うが、そういうことが一切出ていなかったので、字幕でもいいから、フォローが欲しい。このご時世、配慮はしっかりやっているということを打ちだしたほうが良いと思う。
- インフルエンザに関して物足りなさを感じた。生活者として知りたいのは「いつがピークか」ということではなく、「どうしたら防げるか」で、高尾先生が「粘膜からうつる」と仰ったような情報をもっと拡大していくと良いと思った。
- クマが可哀そうだと自治体にクレームの電話をかける人たちも、ハンターのリアルな事情や被害のリアリティーを見ることによって電話をしなくなるように啓発しようとしているのだとしたら、そういう効果はあったのではないか。紙や文字で見ているだけではピンと来ない話がリアルに分かって、いい番組だと思った。
- 目に見えない、なかなか見えにくいけれども、社会的には凄く重要な問題を映像化することを、記者を育てる意味でも取り組んでほしい。
- テレビと、動画配信サービスやSNSの違いは「プロフェッショナル」と「フェアネス」。プロが編集したり、ナレーションを付けたりして差別化を図るのはその部分で、誇りを持てるような仕事をし続けることが大事。日本人ファーストや外国人を排斥するような流れの中で、感情的に対応する報道ではなく、淡々と事実を伝え、おかしいことはおかしいと伝える努力をすべき。
- クマの問題は、どれくらい自分のこととして考えるかによって違うと思う。若手ハンターの話も、全然知らないことが多く、金銭の補助が必要なのではないか?駆除だけで良いのか?という部分を考えさせられた。
- コメンテーターの顔がずっとワイプに出ていたが、あの時間はもう少し短くても良いのではないかと思った。
- インフルエンザについてのポイントが3つあったが、“サブグレードK”についての説明が無くて、いきなり凄いのが出てくるイメージで、新種株感が独り歩きする感じがあったのが気になった。
皆様のご意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。
取材先については、常に新しい情報を伝えるため、既視感のないものを探す努力をしています。また、プロフェッショナルとフェアネスは、番組が一番大切にしていることであり、ファクトチェックの精度などはさらに突き詰めていきたいと思います。