第596回日本テレビ放送番組審議会は、『くりぃむしちゅーの!THE★レジェンド ミラノ・コルティナ五輪総集編』を取り上げました。冬のオリンピック史上最多となる24個のメダルを獲得したミラノ・コルティナオリンピックの閉会式直後にメダリストたちがスタジオに生出演し、現地の外国人記者を魅了した日本のメダリストTOP15を紹介するなど、オリンピックの魅力をお届けしました。
(3名リポート)
- 生放送にもかかわらず、アスリートの話が上手だったことに驚いた。五輪期間中に様々なコミュニケーションを重ねて信頼関係が取れていたと凄く安心した。その一方で、生放送ではその場での面白さを求めるので、イジリに見えるようなことを、人によってはポジティブに捉える人もネガティブに捉える人もいるのではないかと思った。
- ランキング形式でTOP15を放送するというのは、楽しく見る人もいれば、選手を応援している人にとっては、大舞台で活躍してきた選手に更にランキングを付けるのは、配慮が足りないものに見えてしまうのではないかと思った。
- 五輪が閉幕してすぐのタイミングで、よくこれだけ密度の濃い番組を作ったと思った。過去の映像や裏側のエピソードもあり、継続的に密着取材してストックした貴重なアーカイブ映像の強さを感じた。
- あらゆる動画コンテンツが好きなタイミングで視聴できるという時代、ライブで見てもらえる番組がどんどん減っているのが課題。たとえ総集編でも機を逃さなければライブで見たいという理由が作れるのではないかと思った。
- ランキングがどう作られているのかが分からなかったので、スタジオにいるアスリートが本当にランキングに入っていたのかと疑った。
- スポーツに詳しくないので、素人向けにもう少し競技やルールの解説などのプチ知識が欲しいと思った。
- 司会の上田さんがいて、生放送でアスリートの裏側や関係性が垣間見られたのはほっこりした。アスリートらしさや個性が出て、いい形だったと思うが、選手によっては「それだけ?」という形で終わったのが残念だった。もう少し深掘りしてほしかった。
- 五輪の後にパラリンピックがあることについて触れてくれたら、パラアスリートも嬉しかっただろうし、五輪に出たアスリートも意識して喋るようになると、よりスポーツが盛り上がっていくのではないかと思う。
- 出演者が多すぎて総花的になってしまっていた。特にスピードスケートの髙木美帆選手が1500mで金メダルに届かなかったところはインタビュアーのお姉さんと抱き合うような形だけになってしまっていて、もう少し深掘りしてほしかった。
- 限られた時間内で大会全体を俯瞰できる構成で、改めて五輪の余韻に浸る機会を与えてくれる内容だったが、選手をランキング形式で紹介する手法には一定の配慮が求められる場面もあると感じた。
- 総集編として幅広い層に届けるため、テンポや演出の工夫は重要だが、お笑いを見たいというより、静かに感動を振り返りたいという視聴者もいる。選手のイジリに関してあまり良い感情を抱かない視聴者もいると考えられるので、選手へのリスペクトとエンターテインメント性の両立が重要だと感じた。
- オリンピック直後にメダリストがこんなに集まるのは、在京キー局の信頼性と公共性があればこそだと感心したし、海外記者によるランキング形式も良かった。スポーツ取材歴の長い記者の評価ポイントには納得感があったが、スタジオにいる観客の「ええー!」という声が頻繁に入ることは聞き苦しかった。
- エンタメ的な味付けと、司会の上田さんのテンポの良さ、キレのある運び、進行上の危機管理など、改めて「上手いな」と感じた。かなり際どいツッコミもあってハラハラしたが、上田さんがフォローに回り、選手たちにも大人の対応を感じたのが救いだった。
- 水卜アナは補助役の演出だったが、“置き物感”が気になった。実力も経験も十分な女性アナを添え物のように置く演出はいい加減やめてほしいし、エンタメ演出だからこそ、各選手の必死の努力をもう少しピリッと取り上げてほしかった。番組全体がゆるく心地よすぎて、“さび抜きの寿司”のようで遺憾に思った。
皆様のご意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。
ランキングの作成にあたっては世界各国の記者123人に直接取材を行い、その意見を参考にしましたが、ランキング形式に対するご意見は真摯に受け止め、今後も選手へのリスペクトを忘れない番組作りを続けてまいります。