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夏。稲穂に渡る風が爽やかな、岩手県花巻市。 ここに、宮沢賢治が農民として生きた家があります。 |
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大正15年、30歳で教師を辞めた賢治は、 裕福な実家での暮らしを断ち切り、 ここで田畑を耕しながら、粗食と倹約に努める生活を始めました。 |
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貧しい農家の人々が、明るく生き生きと働けるようにしたい。 彼らと同じ暮らしを実感し、自分も農民の一人として接しよう。 |
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玄米の握り飯に、おかずは茄子の漬物。 畑から汗まみれで帰っても、風呂は焚かず、 井戸水を頭からかぶるだけで済ませる毎日。 |
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肥料の相談に乗ったり、 オルガンやセロを弾いて、音楽の楽しみ方を教えたり。 所詮、金持ちの道楽だと陰口を叩かれても、 心をこめて人々のために尽くした賢治。 |
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「ヒデリノトキハ ナミダヲナガシ サムサノ夏ハ オロオロアルキ ミンナニ デクノボウトヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ ソウイウヒトニ ワタシハ ナリタイ」 |
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「雨ニモマケズ」の詩は、 今も私たちに、誰かを思い、生きることの意味を伝えています。 |
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♪『Inisheer ・・・』 唄:Buttons and Bows 次回(9月18日)の『心に残る家』は (※9月11日は特別番組放送の為、お休みです。) エイブラハム リンカーン『新たな夢に旅立った家』 をお送りします。お楽しみに。 |
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