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黒海ドナウ ブルガリア
第743回 2004年8月1日


 夏休み海外特集ブルガリア。2週めの今週は、自然編。ブルガリアは自然の豊かな国でもありました。先週指令の出た「ブルガリアの4色の秘密を明らかにすること」の、ヨーグルトの白を除いたあと3色も明らかになります。

 2色めは、黒。ブルガリアは黒海に面しています。この黒海の名前の由来は?そこで矢野左衛門が現地に赴きました。しかしその水は全く黒くありませんでした。黒海の名前の由来は「明るいエーゲ海に対して暗いから」「海が荒れやすいので」など様々な説がありますが定説はありません。
 矢野左衛門は驚くべき噂を耳にしました。黒海の底には5000年前の沈没船の積荷がそのまま残っているというのです。実際引き上げられた壺も全くの無傷。これは黒海の2000メートルより深い所では、太陽の光が届かず、微生物が生息しないため、物も分解されないからなのです。

所さんのポイント
ポイント1
黒海の黒い水は海底にあり、そこは生物が全く棲めない死の海だった!

佐藤アナと柱1本の高さ比較  佐藤アナは謎の遺跡の様な物に遭遇しました。なんと4メートルにも及ぶ白い石の柱がニョキニョキと300本。しかもその真ん中はストローの様に穴が空いているという不思議なもの。ポビティカマニという土地にあるこの柱、なんと自然が作ったものなのです。
 かつてこの辺りは海の底で、天然ガスが噴出していました。するとその周りに生物の死骸がたまります。これが長年かかって柱状の石灰岩となり、海底が隆起してこの様な何本もの柱になったというのです。まさに自然の驚異!

 3つ目の色は、青。美しき青きドナウ川の近くには、ヨーロッパ最後の秘境とも言われる湿地、スレバルナ自然保護区があります。ここに絶滅が心配される世界最大のペリカン、ハイイロペリカンがいるのです。その背の高さは160センチ。しかしここに入れるのはたったの2名。佐藤アナとカメラマンが入り、見事巨大ペリカンの群れに遭遇できました。この地で子育てをして、夏にエーゲ海に渡るそうなのです。まさに青きドナウ川の恵み!

ダマスクローズの花  ブルガリアは実はバラの名産地でもあったのです。そのローズオイルは高級香水に使われ、なんと世界市場の7割を占めるのです。お値段はなんと1グラム2万円!カザンラクという土地にあるバラの谷を佐藤アナが訪れた所、そのバラはピンク色でした。そのバラの名はダマスクローズ。谷間で北風と北風の影響を受けず気温が安定していること、そしてブルガリアが少雨でありバラの香りが長持ちすることが、この地が名産地となった理由でした。

所さんのポイント
ポイント2
温暖で雨の少ないブルガリアは、世界に名だたるバラの香料の名産地だった!




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