東京都現代美術館

フレデリック・バック

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どんぐり先輩です。
みなさん、ついにこの日を迎えました。


バックさんの「不朽の名作」、ご紹介しますね。
「木を植えた男」はフレデリック・バック展が、
展覧会タイトルと共に掲げている"キーワード"で、
どんぐり宣伝部にとっても、とても思い入れのある作品なんです。
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木を植えた男 1987年/30分
【一人でも多くの人に伝えて行きたい!度】★★★★★


(あらすじ)
羊飼いのエルゼアール・ブッフィエは、
たった一人で荒地に木を植え続けていた。
彼の無償の行為は、不毛の地に緑を復活させ、
生命の輝きに満ちた場所へと蘇らせる...。
アカデミー賞短編アニメーション部門受賞。


20110507.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


同名の原作、ジャン・ジオノの「木を植えた男」を
ご存知の方もいるかもしれません。

バックさんはこの原作に大変感銘を受けて、
アニメーションにすることを決意。
5年半の歳月をかけ、2万枚におよぶ作画作業をしました。


それも大半の作業を「一人」で行なったんです。
これって本当に凄いことです。


実は昨年、
どんぐり宣伝部はモントリオールのバックさんに会いに行きました。
(この話はまた改めて!)
そして、そこで実際に「2万枚」のうちの一部を見ることも出来ました。


みなさん、パラパラ漫画ってご存知ですよね?


ちょっとずつキャラクターを動かして描いて、
一気にパラパラめくると動いて見えるアレです。


バックさんはまさに、
このパラパラ漫画の要領で2万枚を描きました。
しかも、1枚たりとも手を抜かずに。
それを目の当たりにした時、


「バックさんて、本当に本当に凄い人だ」
って、心から思いました。


強い信念を持っている人。自分の作業を貫く人。くじけない人。
これって、「木を植えた男」に出てくる羊飼い・ブッフィエと同じなんです。


そういう意味では、バックさんもまた
「木を植えた男」なのかもしれないですね。
そして、今の世の中で、まさに求められている人なのかもしれない...。
そんなことを部長や、後輩と日々話したりもしてます。


はっ...!すっかりマジメに語ってしまいました。(照)


荒れ果てた大地を、ブッフィエがどの様にして、
緑溢れる土地にしていったのか。
その色彩が変化していく様は本当に素晴らしいですし、
雲が動く様子や、草が風に柔らかく吹かれるところまで、
本当に細かく、丁寧に描かれています。


何度見ても、飽きません!


そんな訳で、どんぐり宣伝部一同、
今年の夏は、一人でも多くの方に
「木を植えた男」をお届けしたく思ってます。
どうぞ、7月の展覧会にご期待下さい!

 


本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
『木を植えた男』じっくりご覧になりたい方はこちら⇒

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