東京都現代美術館

フレデリック・バック

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Bonjour - bonsoir!
はじめまして!
どんぐり特派員のメンズです。
men.jpgのサムネール画像


どんぐり特派員チームは女子が多く、男子は現在、僕だけ。
僕はいつも、強い女子たちに追いやられている...な~んて sun


7月2日からはじまるフレデリック・バック展と合わせてバックさんの
映画が公開されることを知っていますか?

場所は神保町シアターで「フレデリック・バックの映画」としてバックさんの
『木を植えた男』『クラック!』『大いなる河の流れ』『トゥ・リアン』などの
作品が上映されますよ。


それに先駆け、雑誌の映画担当の人や評論家さんが見るための
「マスコミ試写会」を現在、行っています!


↓ポスターの前で決めポーズの僕  ふふん
0519.JPG


改めて、バックさんはすごい方です。
『クラック!』と『木を植えた男』でアカデミー賞短編アニメーション部門を
2度も受賞しているオスカー監督なのです shine


たった一人で荒野に一本一本、木を植えて不毛の地を緑いっぱいにする
羊飼いの男を描いた『木を植えた男』はなんと、バックさん1人で5年半かけて作り上げた傑作です。
この事は、もう知っている人も多いんじゃないかな。


『クラック!』は一つの家族と一脚のロッキングチェアが辿る運命を優しい絵で描いた作品です。
人が出会い、結婚して、子供が生まれ、どんどん成長していって...
初めて見たとき、僕は人生って素晴らしいなって思いました。(しみじみ)

展覧会を見たら、映画も観たくなることは確実です。
楽しみにしていてくださいね!


「フレデリック・バックの映画」詳細はコチラ→

 

★★フレデリック・バック展開催まで、あと44日★★


★★ご自宅でチケットをカンタン発券!(手数料無料) 前売券発売中!⇒★★


どんぐり先輩です。
バックさんのアニメーション、最後にご紹介するのはこちらです。

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大いなる河の流れ 1993年/24分
【バックさん、もーおそれいりました!度】★★★★★


(あらすじ)
北米を流れる大河、セント・ローレンス(サン・ローラン)河を舞台に、
河に生きる生命の力強さと、生態系を破壊し汚染する人間の愚かさを
ドキュメンタリータッチで描く。
アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート。


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© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


この作品は、「未来に向けてどうすべきか」
という問いを、
わたし達に投げかける様に終わっています。


バックさんの作品に常に"メッセージ"がある、
ということが本作でもしっかり感じられます。


どんぐり的には、「描かれている物の多さ」にとにかく度肝をぬかれました。

 

鳥の大群が画面いっぱいに羽ばたき、


魚の群れはくるくると泳ぎまわり、動物が走り...


そして、それを捕らえようとする人間がいて。

 

そんな壮大な世界を1枚、1枚、
パラパラ漫画の様に少しずつ変えて描くんですよ?

バックさん、どれだけ描くんですかー!!(心の叫び)


去年カナダへバックさんに会った時のこと。
画面いっぱいに鳥が描かれたセルを指して、
「これ何羽いるんですかね?」って思わず聞いてみたんです。


そしたら「そんなの、わかんないよ!」って、
いたずらっ子みたいに笑ってました。


バックさん...やっぱりすごい人です。

 


本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
圧倒的なスケールで描かれている本作、是非ご覧ください!こちら⇒

どんぐり先輩です。
みなさん、ついにこの日を迎えました。


バックさんの「不朽の名作」、ご紹介しますね。
「木を植えた男」はフレデリック・バック展が、
展覧会タイトルと共に掲げている"キーワード"で、
どんぐり宣伝部にとっても、とても思い入れのある作品なんです。
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木を植えた男 1987年/30分
【一人でも多くの人に伝えて行きたい!度】★★★★★


(あらすじ)
羊飼いのエルゼアール・ブッフィエは、
たった一人で荒地に木を植え続けていた。
彼の無償の行為は、不毛の地に緑を復活させ、
生命の輝きに満ちた場所へと蘇らせる...。
アカデミー賞短編アニメーション部門受賞。


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© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


同名の原作、ジャン・ジオノの「木を植えた男」を
ご存知の方もいるかもしれません。

バックさんはこの原作に大変感銘を受けて、
アニメーションにすることを決意。
5年半の歳月をかけ、2万枚におよぶ作画作業をしました。


それも大半の作業を「一人」で行なったんです。
これって本当に凄いことです。


実は昨年、
どんぐり宣伝部はモントリオールのバックさんに会いに行きました。
(この話はまた改めて!)
そして、そこで実際に「2万枚」のうちの一部を見ることも出来ました。


みなさん、パラパラ漫画ってご存知ですよね?


ちょっとずつキャラクターを動かして描いて、
一気にパラパラめくると動いて見えるアレです。


バックさんはまさに、
このパラパラ漫画の要領で2万枚を描きました。
しかも、1枚たりとも手を抜かずに。
それを目の当たりにした時、


「バックさんて、本当に本当に凄い人だ」
って、心から思いました。


強い信念を持っている人。自分の作業を貫く人。くじけない人。
これって、「木を植えた男」に出てくる羊飼い・ブッフィエと同じなんです。


そういう意味では、バックさんもまた
「木を植えた男」なのかもしれないですね。
そして、今の世の中で、まさに求められている人なのかもしれない...。
そんなことを部長や、後輩と日々話したりもしてます。


はっ...!すっかりマジメに語ってしまいました。(照)


荒れ果てた大地を、ブッフィエがどの様にして、
緑溢れる土地にしていったのか。
その色彩が変化していく様は本当に素晴らしいですし、
雲が動く様子や、草が風に柔らかく吹かれるところまで、
本当に細かく、丁寧に描かれています。


何度見ても、飽きません!


そんな訳で、どんぐり宣伝部一同、
今年の夏は、一人でも多くの方に
「木を植えた男」をお届けしたく思ってます。
どうぞ、7月の展覧会にご期待下さい!

 


本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
『木を植えた男』じっくりご覧になりたい方はこちら⇒

こんにちは!どんぐり後輩です。


どんぐり先輩は本日有休をとって、6連休。うらやまし~!
お土産を期待して、
今日ご紹介する作品はこちらです。
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クラック! 1981年/15分
【ウキウキわくわく!一緒に踊りたくなる度】★★★★★


(あらすじ)
バックさんの長女、スーゼルさんのアイデアをもとに、
一脚のロッキングチェアが辿る運命を通じて、
失われつつあるケベックの伝統的な生活や文化、家族愛、
自然への共感、現代文明批判などをユーモラスに描く。
アカデミー賞短編アニメーション部門受賞。


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© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


ついにアカデミー賞受賞作品、キターーー!(興奮マックス)


「トゥ・リアン」に続き本作でも、
ツヤ消しのセルに色鉛筆で描く手法が用いられており、
これは"バックさんならでは"のものとして定着しました。


色鉛筆がもたらす"温かみ"っていうんでしょうか、
独特の柔らかな雰囲気が私は大好きです~


私の、一番のお気に入りのシーンは「結婚式」のシーンです。


沢山の人(そしてロッキングチェアも)がクルクルと踊る、
本当に楽しいパーティーなんです!

音楽もとっても素晴らしくて、一緒に踊りたくなっちゃいます!

 


本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
『クラック!』 素敵な結婚式のシーンをぜひ見て下さい!⇒

note 屋根よーりーたーかーい、鯉の~ぼ~り~


どんぐり先輩です。
バックさんの作品、今日はこちらです。
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トゥ・リアン 1978年/11分
【生命の素晴らしさを感じる度】★★★★★


(あらすじ)
生きものたちを次々と作り出していった創造主が、
最後に人間を作る。
しかし人間は欲望を膨れ上がらせ、
殺戮を繰り返してしまう...。
アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート


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© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


バックさんはこの作品で、
ツヤ消ししたアセテートフィルム(セル)に
プリズマカラーと呼ばれる色鉛筆で描く、
という新しいスタイルを編み出しました。


もうこの作品は何も言いません。
まずはご覧頂きたいです。

 

動物はみな活き活きと美しく、
生命力にあふれています。


人間は、その卑しい面も描かれつつ、
彼らへの救いを忘れないところに、
バックさんの人柄を感じます。

 

バックさん自身もお気に入りという、この作品。

 


本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
ほんとうにオススメです!!是非ご覧ください!こちら⇒

どんぐり後輩です!


今日はみどりの日!・・・なして休日出勤。(涙)
どんぐり宣伝部もガランとしています~
気を取り直して、本日は、こちらの作品をご紹介します!
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タラタタ 1977年/8分
【パレード、パレー度!】★★★★★


(あらすじ)
犬を連れた少年がパレードを見物に来たが、
大人たちの人垣で見えない。
少年は見られなかったパレードを空想して、
旗を振り始める...。
カナダのパレードを題材に、木を切り倒し続ける
パフォーマンスや、巨大原子力発電所といった
現代文明批判も込められている。


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© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


華やかなパレードがとても楽しげな作品なのですが、
そこはバックさん、
やはり"メッセージ"が込められてるんですね。


少年が見ることのできなかった、現実のパレードと、
少年が空想の中で繰り広げるパレード、
こんな違いに注目するのも面白いですよ!

 


本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
『タラタタ』 パレードの続きはこちらで⇒

こんにちは!上野のパンダが見たい、どんぐり先輩です。

さて、今日はこちらをご紹介します。
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イリュージョン? 1975年/12分
【こどもたちって素晴らしい度】★★★★★


(あらすじ)
平和に暮らしているこども達のところに魔法使いが現れる。
自然のものを次々に工業製品へと変えていく魔法使いに、
初めは楽しげだったこども達も不安な表情になっていく。
やがて魔法はどんどんエスカレートして...。


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© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


優しくて、可愛らしい作品なんです。

 

その雰囲気は、背景を色紙にパステルや色鉛筆で描いたり、
キャラクターをフェルトペンで描いているからなんだと思います。


音響では、実際のこども達の笑い声を録音したりもしているんですよ。(癒されます~heart04

 

バックさんの作品は、どれも明確な "メッセージ" があります。

 

例えば、本作では


「進歩発展の名のもとに、大切な自然が人工物に置き換えられていく」


という世の中に対して、警鐘を鳴らしているんです。
(他の多くの作品にも共通するんですが)

 

今でこそ「エコ」、「環境保全」が叫ばれていますけれど、
35年以上前から、それを訴えていたバックさんってすごい!

 

純粋なこども達が、いかに魔法使いを撃退するか、
そんなところも必見です♪

 

 

本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
『イリュージョン?』をじっくりご覧になりたい方はこちらで⇒

どーもー、どんぐり後輩です!


GWまっただなか!高速道路は渋滞しているみたいですが、
我がどんぐり宣伝部はノンストップ爆走中です!

本日は私からもバックさんのアニメーション作品のご紹介をいたします。
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鳥の誕生 1972年/10分
【なんだか工作がしたくなる度】★★★★★


(あらすじ)
カナダの先住民族、ミックマック族の民話を題材につくられた。
荒々しい風の神様が、子ども達の住む村を厳しい冬にしてしまう。
しかし村の女の子の祈りが、ミックマックの神様のもとに届き...。


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© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 

こちらの作品はフェルトペンで描いた"切り紙"によるアニメーションなんです。


切った絵のパーツを糸で引っ張って動かしてるんですね。
そのためキャラクターの動きにも、とっても温かみがあって癒されます。


お絵かきや、工作が大好きな私にとって、かなり刺激される作品でした!


本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
アニメーションのお話の続きはこちらで⇒

こんにちは!どんぐり先輩です。

今日ご紹介するアニメーションはこちら!
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神様イノンと火の物語 1972年/10分
【頑張れ!応援したくなる度】★★★★★


(あらすじ)
人間がまだ火を使っていなかった時代。人間も動物も冬の寒さに耐えていた。
そんな中、火の神・イノンから火を手に入れるため、
タカ・ビーバー・オオカミが旅に出る。
北米先住民族のアルゴンキン族に伝わる民話を題材に制作された。


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© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


前作「アブラカダブラ」(5月2日参照)とはうってかわり、
フェルトペンで描いた切り絵などを使って制作されています。


バックさん、このようなアニメーションも描いているんですよ!(昨日も言ってますけど)
これまた全然イラストの雰囲気が違います。

あー、早く美術館で並べてお見せしたいです!


どんぐり的にはこのアニメ、相当ハラハラしました。
動物たちが、"火の神様"から火を盗むんですけれど
それを捕まえようとする追手もいたりして、


「早く逃げて~!」


と手に汗にぎりました。

 

果たして、逃げ切って火を手に入れられるのか?

それとも捕まってしまうのか...?!
フレデリック・バック展では本作の原画も展示いたします。

更なるお話の続きはこちらで!⇒