満天☆青空レストラン #446 秋田県 ひろっこ
本日の舞台は大雪の秋田県湯沢市です!

この日は普段よりも降雪量が多く
東京で暮らすスタッフにとって
目の前に広がる白銀の世界はどこか異国の世界に迷い込んでしまったかのよう

ゲストはすっかり青空レストランではお馴染み、オードリーの春日さんです!
(こんな天候にもかかわらず
この日車から降りてきた春日さんはなんと裸足にクロックス!
大輔さんはその姿に衝撃(笑撃)を受けたそう。
寒さへの妥協を感じさせないストイックなスタイルに脱帽です。)

今回お世話になる名人の近田さん!
近田さん曰く、今日の食材は畑に積もる雪の下に埋まっているそう。
その名も...「ひろっこ」

2人とも耳馴染みのない言葉に全く見当が尽きません。


ひろっこの正体とは果たして・・


早速ひろっこが眠っているという雪を掘り進めていきます。

気が遠くなるような雪の量に気負いしていた大輔さん。
すると...


突然雪に殴りかかる春日さん
「スコップより体」という発想が真っ先に浮かんだそう。

パワーが圧倒的です!



危険を顧みず頭から突っ込む春日さん。
その勢いに大爆笑の大輔さん。

春日さんの捨て身の力技もあってか徐々に雪が減ってきました!
すると...
名人から衝撃の一言が

「機械がありますので」
...とのことでここからは機械に頼ります。

機械の除雪のはやいことはやいこと!まさに文明の利器!
雪を取り除いたところで土を掘っていきます。


そして...
ついに土から本日の食材が顔を出しました。
「ひろっこ」それはネギの一種あさつきの新芽
古くから秋田に伝わる伝統食材で
名人は小学生のころから収獲に携わっているそう。
そして雪の下は温度が保たれ生育に最適な環境!


掘り出してみると...その見事な根の張りに目を見張ります!


ひろっこの泥を落としたらようやく一段落。


続いて畑の近くの沢の水でひろっこを洗ってきます。


この表情

生命の限界を感じた瞬間でした。

これだけきれいになったところで
最後に根を切る作業です。


名人が両親から受け継いだという専用の道具を使います。
歴史の厚みを感じます。

これでようやく出荷できる状態になりました。
手間のかかる一連の作業に伝統を守ろうとする名人のひろっこへの愛情がうかがえます。

さあここからは苦労して獲ったひろっこを使って
冷えた身体をポカポカに温めてくれる料理をいただきます!

作ってくださるのは地元の道の駅の皆さんです!


まずはひろっこといえばこれ
「ひろっこの酢味噌がけ」です。

ひろっこの甘さ、食感をシンプルに味わうことができる一品です。



続いて「ひろっこのかき揚げ」

外はサクッ、中はシャキッの食感がクセになります!

最後の一つを食べ終えてしまうのがとても寂しそうだった大輔さん



お次は郷土料理「かどかやき」
秋田の方言では
かど=ニシン、かやき=鍋料理の総称とのこと。
ひろっこを入れて食べるのも定番だそう
地元に愛されている味を体験!


濃厚で優しい味
体の芯まで温まります!
ここからはひとひねり
東京の中華料理店で修業したことがある後藤さんが作る
ひろっこを使ったアイデア料理です。



まずは「黒酢酢豚」


ひろっこのあっさりとした甘さ、シャキッとした食感が病みつきになります!
豚肉とも相性抜群
本格中華をいとも簡単に作り上げた
後藤さんのその腕前に感動です!

次は「ひろっこ入りギョウザ」
普通はキャベツを入れるところを代わりにひろっこを使います。


1秒でも早く食べたい大輔さん、
呼び掛けてみんなでギョウザづくり!


春日さんの独特なギョウザ作り(ひだなんかお構いなし手で握るだけ)に
一同大爆笑
思い思いのギョウザが出来上がったところで
焼いていきます。


そして仕上げ!
フライパンにちょうどいいサイズの皿があったので...

カッコイイ技が見事決まりました!

乾杯料理は
横手市からお越しいただいた三浦さんと加藤さんに
名物の「横手やきそば」を作っていただきます。

大輔さん、大好物ということで小躍り


鉄板の上での豪快な調理、
食欲をそそります。

春日さん曰く「大暴れ」


そして完成!!

そして
かんぱーい!
苦労した後に飲むビールは格別です。


ひろっこもビールによく合います!
大雪の中のひろっこの収穫は手間や時間がかかる作業の連続でした。
そして決して高値で取引されるものではありません。
しかしそれでも、古くからの伝統を守ろうとする名人
そしてそのひろっこの魅力を絶品料理で最大限に引き出してくださった皆さん。
こうした一人一人の愛情、真心によって伝統は絶えることなく続いていくのだと実感した一日でした。

御協力頂いた皆さん、ありがとうございました!