天然で自生しているものに対しては、「自然薯」ではなく「自然生」と書き「じねんじょう」と読む。
日本原産で山野に自生。旬は晩秋から冬。収穫できるまでに3〜4年。
長さは60cm〜1mと、長いもよりずっと細長く成長する。
天然ものは非常に粘りが強く、味も抜群といわれている。
古くから、食用ばかりでなく、薬用としても使われてきた。
1,掘ってきた自然生をザッと洗い、天日に干す。
2,ヒゲ根を焼く。皮ごとすりおろすので、ヒゲ根がついていると風味が落ちる。
3,
ダシ汁に野菜を放り込む。
4,煮立ってきたら味噌を溶かす。
5,おろした自然生をそのままつみれ状にして鍋に落とす。
6,ひと煮たちすればできあがり。
自然生
山中の雑木林ややぶ、荒地に生えるつる性の多年草。葉は先のとがった細長い心臓型で、長さは6〜10センチ。
5センチほどの葉柄があり、茎に対生する。夏に葉の付け根から花穂を出し、白色の小花を多数つける。雌雄異株で、雌花は垂れ下がり、雄花の穂は立ち上がる。
秋に、葉の付け根に直径1センチほどのムカゴをつける。地下には塊根がある。
5年くらいした自然生は、多少よじれながら地下深く伸びて、しだいに太くなり、長さ1メートルを越すものもある。冬に葉が枯れて、栄養を蓄えているものが一番風味がましたおいしいとされる。

山のルール

とった芋の1/3は山の神様に返し、掘った土は必ず元通りに戻しておく。