061120.佐野史郎さんご来場
開会2日前に実施したスーパープレビューに佐野史郎さんがご来場されました。

■■■展覧会をご覧になっていかがでしたか?
最近は都内の美術館は大変なことになっていて、なんで、このような凄い作品が東京にあふれているのだろうと・・・忙しくてなかなか観て回れないけど、気になっていたエッシャー展をいち早くみせていただいて嬉しいです。
■■■気になった作品は?
初期の作品が印象に残りました。
“内が外へ”“外が内へ”“上下が反転する”とか視覚的な感覚のズレを楽しむ以前の「彫ったところにはインクがのらない」という素朴な喜びが初期の作品にはあって、それがとてもドキドキしました。
「数学的な捉え方をする」とか「理路整然としていて秩序だった世界、だけど矛盾している」といった作品を作り出す作家だと思って来てみて、実際に僕自身もそういったものは好きなのだけど、もっともっと素朴な喜びが初期の作品にはあって、それが驚きでした。
■■■エッシャーの好きな点は?
全篇通しての世界観「外と内を分けない」「上と下をわけない」など、夢と現実を分け隔てずに「見えるものはみえる」「感じられるものは感じられる」という素朴さ・素直さ。そこが魅力だと思います。
お忙しい中、ご来場頂きましてありがとうございました。
