TOYOTAプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップジャパン2007

大陸予選情報

ボカ・ジュニアーズ/南米代表



2007.12.16 ACミラン戦後ルッソ監督会見

すでに結果は出てしまった。細かい分析はこれからするつもりだ。今の段階では均衡した試合だったと思っている。ミランが先制して、試合の流れが変わった。

Q.前半はパーフェクトだったが、決定的だったのは右サイドのDFイバーラのエリアか?
もし交代させていたら、結果は変わっていたかもしれないが。過去は変わらない。うちも相手も頑張った。試合の結果を変えるような、決定的なシーンもあったかもしれない。前へ上がっていったが、ゴールにまでつながらなかった。ボカはピッチで直面した状況にのっとって試合をした。ACミランのDFネスタやMFピルロとも話したが、決勝では小さなことが大きな結果として作用するものだ。

Q.両チーム合わせて6ゴール。ボカがオフェンシブに戦ったからか?
両チームともゴールを目指し果敢に戦った結果、6ゴールが生まれた。お互いのプレースタイルもあると思う。前半は五分五分の戦いだった。後半はスペースを見つけようとしたのだが出来なかった。スペースの生かし方はACミランが上だったと言うこと。

Q.これがボカで指揮を執る最後の試合?
あなたはアルゼンチンの記者だと思うが、このことについてコメントは差し控えたい。ここには多くの外国人の記者もいるので、いずれ時間が経てば答えることもあるだろう。しかし、今はこの結果にはとても満足している。選手も頑張ったと思うし、いろんな成果を残すことが出来た。私は非常に幸せな気持ちでこの大会を終わる事が出来た。

Q.アジア諸国が上を目指すために必要な事とは?
さきほど、DFネスタとMFピルロと細かい話をした。その瞬間、瞬間をどう攻めていくか、という話だ。日本(浦和レッズ)には優秀な選手が揃っていたし、とにかく自分の仕事をしていくこと。それで日本のサッカーはレベルアップすることだろう。このような大会に出場することも重要だし、この経験を糧として成長できると思っている。

Q.FWカカに1ゴール2アシストを許したが、どうやって抑えようと考えていたのか?
カカは非常に運動量が豊富な選手だし、スペースを生かすのもうまい。彼のような選手は(結果の)差を生む選手だから、スタメンに選ばれたのだと思う。彼にボールを触らせないことが一番だったが、自分のポジションから動き回ることでボールを持ってしまう。スペースを許すかどうかが鍵だと思う。スピードをあげて、前にポンと出て行く選手だから。

Q.今日の試合でやり残したことはあるか?
後半に追加点を決めて、いい試合を続けたかったのだが、今日は運にも見放されたと思う。ACミランの方がチャンスが多くあった。やはり、スペースが鍵だった。世界の強豪相手なので、ちょっとしたことで差が出てしまった。自分たちのスタイルでプレーで対抗するつもりだったが、今日はうまく機能しなかった。

Q.選手になんて声をかけたか?大会を振り返って何を感じているか?
今日はラインを上げてキープすること、そして顔を上げてプレーするように伝えた。残念ながら負けてしまった後には、また一からリスタートして、次のリベルタドーレスカップに優勝し、またここに戻ってこようと言った。

Q.両チームの一番の差は何だったのか?
後半、ACミランが勝ち越しゴールを決めたが、彼らはインテリジェンスあふれるプレーをしていて、チャンスを見逃さなかった。試合の状況、状況で判断は難しかったと思う。90分で決着をつけないといけないからね。しかし、選手の今日の出来には満足している。持てる力を全て使ってプレーをしていたし、ボカにもいいところがたくさんあった。私には、それ以上のことは言えない。敗戦の責任者にこれ以上言えることがあるだろうか?

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