2007.12.08 試合前日会見 マルシャン監督「奇跡なんか起こらない」
明日、初戦を迎えるエトワール・サヘルが、試合会場となる国立競技場で
最終調整を行いました。会見にはマルシャン監督とキャプテンのＤＦゲザルが出席しました。
Ｑ．ＤＦのメリアフは出場停止でパチューカ戦に出られない。戦術に問題は？
メリアフにとっては大変なこと。せっかくアフリカチャンピオンズリーグで優勝したのだから、
本当は彼を試合に出してあげたい。アフリカの決勝の第１戦でレッドカードをもらい
今回のパチューカ戦には出られない。（注：２試合出場停止。決勝第２戦で１試合消化したため
残り１試合の出場停止）だから、我々は明日の試合に勝って、メリアフが
せっかく日本まで来たのに、何もしないで帰るということにならないようにしたい。
Ｑ．パチューカについてどのように考えているか？
パチューカは、質の高いチームだ。１つの大陸のチャンピオンであるし、
北中米カリブチャンピオンズカップでトロフィーを獲得したということは、強いということ。
テクニックがある選手がいて、ボールキープにも長けている。
（昨年のアフリカ王者。今年は決勝で対戦）アルアハリに似ていると思う。
Ｑ．ＤＦのゲザルに聞きたい。今大会で自分の名前をアピールしたいか？
ＤＦ ゲザル
選手たちのモチベーションは非常に高い。しかし、我々は自分のためにプレーしているの
ではなく、チームのためにプレーしている。その結果、試合に勝てば、誰もがいろいろな人から
注目される。だからこそ、勝ちたいと思ってプレーするのであって、決して自分のために
プレーするつもりはない。
マルシャン監督
ゲザルへの質問を監督として答えたいと思う。
（選手にとっては）いいチーム、そして勝つチームにいることが大事だ。
いい選手がいても、勝たなければ何の意味もない。しっかりと勝つために、集中して
やっていく必要がある。
Ｑ．パチューカに勝てるか？
ボカにしてもミランにしても、われわれよりレベルの高いチームだが、（勝敗は）五分五分だ。
そして、今回対戦する２つの大陸を比較するのは難しい。なぜなら、アフリカはすごい速さで
成長しているし、一方、メキシコはアルゼンチンやブラジルのような強豪に囲まれており、
そうした国の入っているトーナメントに参加しているということは、強いチームだという意味だ。
Ｑ．国立のピッチの状態は？
この芝生は質が高い。だから、試合もそれだけのハイレベルなものにしたい。
完ぺきな状態になピッチなので、いい試合になるだろう。われわれに有利になればいいのだが（笑）
クレバーな選手がパチューカのゴールにボールをたたき込んでくれるだろう。
Ｑ．全体的に見て、パチューカより背の高い選手が多いが、セットプレーは意識している？
確かに背の高い選手が多いが、小さな子供でもジャンプすれば高くなる。
ゲザルをはじめ空中戦に強い選手がいるので、ヘディングは武器の１つだ。
しかし、身長が低くてもスピードがある選手もいるし、それぞれの良さを生かすことができるのでは。
Ｑ．ボカ・ジュニアーズの会見では、パチューカばかりに注目している印象を受けた。
ボカに対し「バカにするな」という気持ちは？
私は自分のチームに誇りを持っている。アフリカチャンピオンズリーグで優勝したことは、
監督にとっても選手にとっても、大変名誉なこと。アルアハリや、多くのチームに勝ってきたのだ。
エトワール・サヘルは誇れるチームだと思うし、アフリカ王者としてプライドも持っている。
違う大陸のチームとも互角に戦えると思っている。
Ｑ．アルアハリとの違いは？
アルアハリは、第１回大会で最下位になり、第２回大会はブラジルの
チーム（インテルナシオナル）に敗れてしまったが、準決勝まで行った。
アルアハリとの違いを聞かれたわけだが、我々は彼らを倒している。
アルアハリには、うちより経験はあるかもしれないが、こちらには若い選手が多く、
スピーディーな選手を多く抱えている。いずれにしても自分たちのプレーをするだけだ。
こういう大会になれば、奇跡なんか起こらない。いつもビッグサプライズがあるわけではない。
Ｑ．チュニジアではどのくらいの人がこの大会を見るのか。
勝てばチュニジアサッカーの人気が上がるか？
ＤＦ ゲザル
チュニジアのＮＯ.１スポーツはサッカーであり、うちのチームにも多くのサポーターがいる。
クラブのワールドカップとなると、（チュニジアの）多くの人たちに加え、
ほかの国の人も中継を見ると思う。ぜひ、この試合に勝って、もっとサポーターを増やしたい。
