TOYOTAプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップジャパン2007

大陸予選情報

エトワール・サヘル/アフリカ代表



2007.12.15 浦和レッズ戦前日 マルシャン監督会見

明日、浦和レッズとの3位決定戦に臨むエトワール・サヘルが、試合会場となる横浜国際総合競技場で、最終調整を行いました。
練習後には、マルシャン監督が会見に出席しました。

Q.浦和レッズのACミランとの試合を見て、どのような印象を?
浦和レッズが、素晴らしいチームであることはすでに分かっていた。アジアの王者になるのは素晴らしいこと。イランのチーム(セパハン)に、アジアで勝った上に、今大会でも勝っている。ACミラン戦でも善戦した。優れた資質を持ち、(チームの)骨格がしっかりして、強い。敗れたと言っても、相手はACミランなのだ。ACミランはいつも、対戦相手を圧倒している。

Q.これまでは守備的だったと思うが、3位決定戦で戦術を変えるのか?
ゲームプランを変えるには、対戦相手との力関係が影響する。パチューカ戦、ボカ戦とも彼らの実力を考慮して、ディフェンシブにした。今度は、どれだけボールを取れるかを考えなければならない。どんなチームでも、ボカやACミランと対戦するときは、ディフェンシブに戦わざるを得ないだろう。技術的なバランスの取れているチームを相手にするのだから。浦和レッズ戦では、ボールを取ったら攻撃し、奪われたら守るのは当然のことだと思う。

Q.故障している選手は?チュニジアに戻った後は国内リーグをどのように戦う?
それほど故障者はいない。(ボカ戦で5分で交代した)MFオグンビイは顔にボールが当たって、少し出血しただけで、1週間もすれば治るだろう。彼は、2月からのアフリカネーションズカップのベナン代表にも選ばれている。心配ない。MFガルビはいい選手だが、累積警告で明日の試合には出られない。しかし、代わりの選手はたくさんいるし、浦和にもけが人はいるだろう。出場停止の選手がいるのかは分からないが。我々は、23人で来ているので、全員の力で戦いたい。ACミラン、ボカの後に続く世界3位となれば、満足のいく結果と言えるだろう。浦和もそれを狙っているに違いない。

Q.オグンビイとガルビが出られないが、中盤の構成は?
FWのシェルミティは、初戦では左から始めたが、明日は前に出して使うつもりだ。ACミランは浦和レッズに対し、ジラルディーノ、カカ、セードルフと3人のFWを置き、1点しか入らなかった。ビッグクラブはこういうやり方で戦うものだ。浦和レッズのディフェンスにプレッシャーを与えるころでシェルミティがスペースを見つけ、出ていけるようにしたい。攻撃パターンにバリエーションをつけてプレーしたいと思う。

Q.前回大会ではアルアハリが3位。今回エトワール・サヘルが3位になることの意義は?
我々はアフリカチャンピオンズリーグで優勝すること、そして日本に来ることを目標にしてきた。その大会に出場し、世界の一流チームと対戦することができた。ボカを倒す事は出来なかったが、そのすぐ後ろ(3位)につけたい。世界3位になることはビッグなことだ。そもそも3位決定戦すら、世界でもほんの少しの選手しか経験できない。マンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、アーセナル、インテルといったビッグクラブならば話は別だが。明日はこの大会の雰囲気を味わいたい。アフリカで頑張ったから、この権利を得たのだ。パチューカ戦でも、おおかたの下馬評を覆して勝つことが出来た。

Q.明日は浦和のサポーターで真っ赤に染まるだろう。プレッシャーは?
それは当然のこと。すでに日本に2週間近くいるが、日本のみなさんにはとても親切にしてもらっている。ホームとまではいえないが、日本に馴染んでいる気がする。しかし、我々はアフリカで、エジプト(アルアハリ)の8万人のサポーターの前で戦って勝った。我々を手強い相手だと思うだろう。

MFガルビ
世界3位になろうと思っている。それは、アラブ、チュニジア、アフリカ大陸にとって名誉なこと。最大の力を発揮し、みんなの力を合わせて3位になるために頑張りたい。ここまでパチューカを倒し、ボカにも善戦した。ぜひ3位の称号を持ってチュニジアに帰りたい。チュニジアに戻った後は、国内リーグでいい試合をしていきたい。これだけのレベルの試合をして帰るわけだから、これからはホームでもアウエーでも、いい試合をしたい。

Q.浦和の印象は?
浦和レッズのことは偉大なクラブだと思っている。どのクラブにとっても、ACミランを倒すのは簡単なことではない。明日は大変な試合になるだろうが、3位表彰台に上がって、銅メダルを持ち帰りたい。

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