子育て、わたし流★ 「ないしょ★」の息子へ

さんちゃん。(事業局)

素直が取り柄の我が息子ですが、
最近、会話の中に「ないしょ★」(ニヤニヤ笑顔)という言葉が増えてきたのです。


私「今日、何の番組見てたの?」
息子「ないしょ」(ニヤニヤ)


私「昨日の感想文の宿題、見せて~」
息子「ないしょ」(ニヤニヤ)


という具合。
ニヤニヤ、がつくのは、そんなに悪気はないんだよということをヤツなりに表現しているのか、
まあよく分からないのですが、とにかく、少しずつ


ないしょ=自分だけの世界    


が出来てきたのかな。


11歳になる息子、いよいよ「思春期」にはいってきたなあ~~と実感しています。
でも、ここから大人になるまでって、どうすることが上手な子育て、なのかな・・・
毎日、食べさせて、寝かせて、だけで必死な中、ふと心配になることもあります。


去年、息子の学年で「二分の一 成人式」という行事がありました。
小4・10歳の節目、成人式まで半分きたね、ということで、
10年後の自分に一人一人がメッセージを書き、発表しました。

すごく感動的で印象に残るイベントだったのですが、
級友たちが「サッカー選手」「ケーキ屋さん」など、いろいろな夢を描いている中で
息子は、大きな体に似合わぬち~~~いさい声で、


「何かその時代に合った仕事で、人の役に立つことをしていたいです」

と言いました。


その行事の前に、私が「将来の夢、なんて言うの?」って聞いても、やっぱり「ないしょ」だったんですけど、
皆の前で初めてその言葉を聞いて、
私はとても、とても衝撃を受けました。

確実に少子化・人口減少が進むこれからの社会は、いろんなことが変わっていくだろう。
息子の世代が私たちと同じように仕事をして家族を作ろうとしても、いろんな困難があるだろう・・・
そんな私の不安を具体的に話したことはないけれど、

先の不確実さを、息子なりにしっかりと感じ取っていることがわかったからです。

具体的な夢を語ることは出来なかったけど、
でも、わからないなりに「人の役にたつ」って言えたことに、素直に感動しました。


時々そうやってびっくり、感動させてくれるから、
「ないしょ★」って言われてもニヤニヤされても、


なるべく怒らないで、ただじっと見ていてあげたい・・・


そんなことを、最近考えています。