工房日誌

♯1 カエルの玩具を巨大に2010/05/16

日本の景気を「変える(カエル)」ために、太一が思い立ったソーラーカーだん吉サイズの巨大カエル作り。

巨大カエル作りの見本となるおもちゃのカエルを分解したところ、その構造は、【プラスチック製のボディ】、【ゴム製の脚】、【ポリエチレン製のポンプ】の3つパーツから出来ていることが判明。

そこで、かつておもちゃカエルを作っていた、墨田区の『タチバナゴム』を訪ね、アドバイスを伺った。
巨大カエルのポイントは、関節付きのゴムの脚。
その脚を一瞬で膨らませるポンプ、軽くて強いボディが重要とのこと。
「ボディは発泡スチロールがいいんですかね」
太一は大きな発泡スチロールを求め、千葉県野田市の発泡スチロール製造工場の『フォーミングカキヌマ』へ向かった。
ここでは長さ240cm・幅120cm・厚さ53cmの特大発泡スチロールを入手。
これを2本半重ねて、重さ46kgのだん吉サイズの発泡スチロールを組み上げた。
持ち帰った発泡スチロールから、ボディ作り。
下絵を描いた発泡スチロールをスチロールカッターでカエルの形に切り出していく。金タワシやヤスリを使って表面も整えていく。
さらに軽量化の為、中をくり抜き空洞にする。
すると体長300cmのだん吉サイズのボディが完成した。
続いて、ジャンプのバネとなる脚作り。
ローラー機で練った天然ゴムに緑色の顔料を混ぜてカエルの脚を作り上げていく。
仕上げは、おもちゃカエルに倣って3つの関節をつけ、加硫釜で熱と圧力を加える。
約1時間半かけて出来あがった巨大な脚は折り目と強度を保ち、見事に完成した。
さらに、この両脚とポンプをつなぐ腹部の製作に取り掛かる。
東京都葛飾区にある『亀戸ゴム』で見つけたのが、中に布を挟んだ、しなやかで破れにくいゴム引布。
そのゴム引布でポンプから脚へとスムーズに空気が流れる分配装置となる腹部を作った。

残るは、動力となる空気を送り込む為のポンプ。

2人は空気を送り出せる【ふいご】に目をつけ、ビニールシートと木材で大きなふいごを作った。
上のフタを勢いよく押し出すと、ポンプの中から突風が!
「これならいけるんじゃない」

【巨大カエル】【ゴム製の脚】【巨大ポンプ】とパーツは揃った。
そしていよいよ巨大カエルのジャンプ挑戦へ!
ご協力していただいた職人さん達も駆け付け、6人合わせた体重は計402kg。
この力で一気に大きなふいごを踏み、巨大カエルに一気に空気を送る!!
…が、脚の伸びがやや遅く、カエルは宙を舞えず、ひっくりかえる形になってしまった。
「問題は空気圧かな」
原因究明と共に巨大カエルに更なる改良を誓う。
なるか!?景気かいふ君の大ジャンプ!!

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