出場チーム

12月12日、パチューカ戦前日会見

12月12日、パチューカとの初戦を明日に控えたアルアハリが試合会場となる国立競技場で最終調整を行いました。芝の感触を確かめながら、およそ1時間の非公開練習。会見には、ジョゼ監督と、キャプテンのDFシャディが出席。パチューカがスパイを送ったと、ジョゼ監督が怒るなど、ピリピリムード。2年ぶりの出場となる今大会で、狙うは2006年の世界3位以上の成績です。

ジョゼ監督
「パチューカとの一戦は、我々にとっては決勝戦のようなもの。勝ったら決勝で、負けたら5位決定戦となるのだから、非常に重要な試合と言えるだろう。前回来た時にも言ったのだが、この大会はヨーロッパと南米に有利に出来ている。来るだけで4位以上が約束されているのだから。

Q.エジプト国内でのプレッシャーはあるのか?

「いつもどおりのプレッシャー。アルアハリは、4年間で3度アフリカ王者になっている。ほとんど負けないチームだから、みな勝つ事に慣れてしまっている。しかし、今回のライバルはヨーロッパ、南米なのだからよく考えなければ。常に勝利へのプレッシャーがある。」

Q.勝てると思われているようだが?

「人々がそう思うならそれでいい。それは外部の要素。とにかく重要なのは、初戦。1試合で全てを失うか、波にのるか。やはり初戦は決勝のようなもの。何が起こってもおかしくはないし、どちらが勝ってもおかしくはない。ヨーロッパと南米は、初戦のプレッシャーは少ない。一つ勝てば決勝だからね。このパチューカとの試合は、”ハーフ決勝”と思っている。」

Q.パチューカの長所、弱点は?世界に向けたサプライズはあるか?

「アルアハリがクリスチアーノ・ロナウドを獲得する・・・なんて事はないのでサプライズはない(笑)いい試合をするという基本は変わらない。何度もパチューカの試合を見たが、ゲームプランを変更しているようだ。相手もうちを研究してくるだろう。パチューカは昨年負けたが、うちが初出場した時(2005年2敗)と気持ちは同じだろう。リベンジしたいに違いない。長所も短所もぶつけ合い、効果的なサッカーをしたい。そして、最後に多くゴールした方が勝つ。パチューカは3人スパイを送ってきて、練習を見学していたようだが、それはアンフェアと言うもの。(注:パチューカは公開練習を見学したので、スパイ行為ではない)」

Q.以前クラブアメリカに勝ったが、同じような展開?

「クラブアメリカはクラブアメリカで、パチューカはパチューカ。違う相手だし、スタイルも違う。確かにクラブアメリカには良い勝ち方をした(2−1)。観客にとってもいい試合だっただろう。タレントが上回っていた。今回は全く別の試合。しかし、パチューカの方が相性がいい。どちらも3−5−2のシステムをとっており、手の内も似ているしやりやすい。勝ちたい気持ちは同じだが。」

Q.アルアハリとしてどんなメッセージを伝えたいか?

「メディアのみなさんは、よくメッセージを欲しがるが、ここにいるということが最大のメッセージではないか。4年で3度のメッセージだ。(3度出場しているということ)あとは勝つだけ。魔法などない。一生懸命仕事をして勝つだけ。アフリカにもヨーロッパに引けをとらないサッカーがある事を世界にお見せしたい。約束が欲しい人は、サッカーを知らないという事。」

DF シャディ
「ここまでいい準備をして来た。それに監督がいろいろな事を教えてくれて、相手の長所も弱点も把握している。後は心の準備だけ。プレッシャーなく戦いたいと思う。」

Q.監督からの注意点は?

「パチューカの試合を見た。監督は、相手の長所と短所を把握している。パチューカにはいい選手が多い。アルアハリに似ているとも思う。アルアハリにはレベルの高い選手が多いので、組織としていいサッカーをしたい。それが私たちの精神。」