歯

※首長竜をクリックする事で、各部分の化石を見ることが出来ます

発掘２５４日目

歯（９）

縦0.6 cm　横1.8 cm

太一「この岩盤自体にも、まだいっぱい化石が入っていそうだな」
首長竜の頭の骨ではないか？と、期待を寄せていた薄い骨化石を、岩盤から取り出す際に偶然見つかったのが、このクビナガリュウの歯。

岩盤には、別の化石が含まれていることに気付いた太一。慎重に岩盤を割っていく。
すると、
太一「あ！歯だ！」
出てきたものは、鋭く尖った歯の化石。
鈴木先生「これは首長竜の歯ですね！」
開始早々、大きな収穫に興奮する鈴木先生。
すかさず太一
「先生すごいテンションがあがりましたね」
と、先生の様子に驚いたようだ。

発掘２５４日目

歯（８）

縦5.5 cm　横1.1 cm

「うおー！なんだこれ！！」
と、突然声をあげる神田隊員。
岩盤を割っている最中に出てきたその歯化石は、今まで見たことも無い大きさであった。

クビナガリュウの歯の化石が発見されたところの近くから掘り起こされた岩盤から発見されたもの。
だが、それまで出てきたクビナガリュウのどの歯を比べても、神田隊員の出した歯の大きさは勝っていた。
これまで隊員が発掘したクビナガリュウの歯の大きさは２～３ｃｍほどの大きさ。しかし、今回出てきた歯の大きさは５ｃｍを越えているのだ。

歯（７）

長さ1.7 cm　太さ0.7 cm

発掘者：殿下

歯（６）

長さ2 cm　太さ0.5 cm

発掘者：博士

歯（５）

長さ1.9 cm　太さ0.7 cm

発掘者：ハンマー

歯（４）

長さ1.3 cm　太さ0.5 cm

発掘者：鈴木先生

発掘２０５日目

歯（３）

長さ2.2 cm　太さ0.8 cm

発掘期限を目前にした205日目、第１プールの青い岩盤を、城島がエアピックで掘り起こしていた。
作業を始めてから３時間ほどたった時、城島と鈴木先生が「アッ！」と声を上げた。
掘り出された岩盤の表面を見ると、植物化石や貝化石がいくつも露出している。
鈴木先生も「何か出そうだね、これは・・・化石の密集帯ですね！」と声を弾ませた。

エアピックでさらに掘り進めていくと、岩盤の表面がキラリと光った。
ひと目で歯と分かる、細長い物体だ。
発掘歴40年、鈴木先生のヨミが今回も的中した。
隊員たちの口から「すごい！」「デカい！」と驚きの言葉がもれる。
発掘隊がこれまでに掘り出した様々な生物の「歯」の中でも、最大級だ。
鈴木先生でさえ、「初めてこんなの出た…」と興奮気味。

形状から、首長竜の歯であることが判明。
ということは、念願の頭骨も、近くに眠っているのか？

発掘１５４日目

歯（２）

長さ2.0ｃｍ　　幅0.5ｃｍ

154日目に、城島が首長竜の歯(1)を発見した直後、その興奮が冷めやらぬうちに、第１プールにいた青柳隊員がこれを掘り出した。

「打検」という職業で、ハンマーを振るうのが本業の青柳隊員（したがって、ニックネームは"ハンマー"）。
発掘作業にエアピック（工事現場で使われる、地面に穴を開ける機械）が導入されてからというもの、その腕を披露する機会があまりなかった。
この日は、久しぶりにハンマーとタガネを使い、岩盤を掘り起こしていたところ、まず巨大な琥珀を発見。そのすぐ側に、この歯が先端をのぞかせていた。

どうやら、「大きな琥珀を掘り出した後には、大きな発見が待っている」という法則があるらしい。

機械を駆使した発掘は確かに効率がよいが、人間の"腕"も大切であると改めて感じさせられた。

155日目に長谷川博士に鑑定して頂き、あらためて首長竜の歯であると確認された。

発掘１５４日目

歯（１）

長さ3.2ｃｍ　　幅0.8ｃｍ

いつまでたっても首長竜の化石を発見できない城島。とうとう、発掘隊の中でただひとりの、首長竜・未発見者となってしまった。
その焦りから、「材（木化石）を首長竜の骨と信じて、ぬか喜び」という屈辱をも味わった。
だが、逆境にめげず、雨の日も風の日もひたむきに発掘を続けた努力と執念が、154 日目にとうとう実を結ぶ。
第１プールと第２プールの境にある岩盤をエアピックで削っていたところ、まず、サメの歯を発見。そのわずか数分後に、この化石を掘り当てた。
その瞬間は、「これもサメの歯？」という感じで、冷静だった城島。
しかし、駆け寄った鈴木先生が「首長竜の歯です」と言うと、「ウォー！」という雄叫びを上げた。

この段階で、首長竜の指骨や肋骨などはかなり見つかっていたものの、頭部の骨は、これが初めてだった。
太一にかなり差をつけられ、相当なプレッシャーを感じていたに違いない城島。一世一代のお手柄といってもほめすぎではないだろう。

155日目に、長谷川博士による鑑定の結果、首長竜の歯であることがあらためて確認された。
首長竜の歯は、表面に筋状の模様があるのが特徴である。