雪も融け、さらに活発になってきた北登。
噛み癖も食事中に手を出さない限りはなくなり、あごの下を撫でるとじっと座って目を細め、気持ちよさそうな仕草を見せるようになってきた。
しかし、人間と楽しく暮らすためのしつけをする上で、まだまだ問題が・・・
●問題「スワレを覚えない」
犬と人間が楽しく共に暮らしていくために理解して欲しいのが「スワレ」。
北登は、気の強い柴犬。やってきた当初、八木橋に噛み付こうとしていたこともあったように、今後、いつ激しい気性をあらわにすることがあるかわからない。
そこで、どんな状況下でも犬の行動を静止させたり、強い衝動を抑えさせたりするためのしつけをしておきたいところ。
もともとリーダーへの服従心の強い柴犬。きちんとしつければ、喜んで飼い主の指示を受けて「おすわり」をするという。
北登は、まだ、意味も理解していないため、一からしつけをすることとなった。
〇取り組み「おやつを犬の頭にかざし、命令する」
しゃがんで北登と向き合い、おやつを頭にかざして「スワレ」と命令。
おとなしく座ったらまずよく誉めてからおやつを与え、できなかったら与えず、じっと目を見つめ、与えたり与えなかったりして数を減らしていく。
それを繰り返すと、覚えるというが・・・
◇状況「なんとか覚えた」
毎日30分くらいずつ向き合い、エサを手のひらに載せて座ったら与える、座らなかったら与えないで隠す、という訓練を続けた末、食事時には必ず、座って人間の目を見つめ、じっと待つようになった。
ただ、食事時以外であると、従わないときがある。
なんとか覚えているようだが、まだまだ訓練をしなくてはならない。
●問題「散歩中に気ままな動きをする」
DASH村では自由に放しておくことが多いが、毎日朝昼晩、綱をつけて、家から炭窯、溜め池へと散歩をする。
しかし、どうも自立して勝手に歩きたがる。また、まとわりつくように歩き、寄り道ばかりしている。
これを許していくと、さらに、主導権を握り、すべてにおいて言うことを聞かなくなってしまうという。
〇取り組み「勝手な方向に行ったら綱を引き、戻ってきたら誉める」
飼い主にあわせて歩くようになることが目標。
北登が勝手な方向へ行ったら「イケナイ」と言ってすかさず綱を手元に引き戻すよう軽く引き、戻ってきたら犬を包み込むようにして「ヨシヨシ」と撫でる。
散歩中、これを繰り返すことにより、飼い主の意図を読み取るという。
◇状況「寄り道は前よりしなくなったものの、まだ飼い主の意思に従っては歩かない」
北登が引っ張ってきたら引き戻し、そばについてきたら誉めるという繰り返しでDASH村の中を散歩している。
その結果、これまでのように四方八方へ飼い主の意思を全く無視して進むようなことはなくなったものの、まだ飼い主に従って歩いてはいないようである。
また、散歩中に拾い食いをすることもあり、散歩中の課題は多い。