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2009.12.15

【バルセロナ】アトランテ戦前日練習

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明日、初戦を迎えるバルセロナが最終調整を行いました。右足首のケガで出場が危ぶまれていたメッシも合流。練習前にはグアルディオラ監督が会見に臨み、メッシの出場についても言及しました。

【グアルディオラ監督】

メッシはよくなっていると思います。かなり回復しており、足首もやる気も、いい状態にあります。メッシ自身もケガの回復に向け努力をしてきたしね。今日の練習の一部には参加するので、どんな様子か見て、明日決定するつもりです。

Q.アトランテに勝つには集中力が必要だと思うが、今からもう集中しているのか?

準決勝でいい試合をしない限り、決勝は存在しません。どの国の王者にだって、決勝でプレーする権利があります。我々は皆、同じ権利を持っているのです。決勝に進出する権利、世界王者になるチャンスは、ピッチで獲得するもの。それ以外のことには何の意味もありません。明日アトランテと対戦しますが、決勝に進出できるよう、彼らを良く知ろうとしてきました。でも、決勝に進出する権利は彼らにも私たちにもあります。

Q.このタイトルはバルセロナが獲得していないものだが、不安なのか、やる気に満ちているのか?

選手たちは、これがどんな戦いで、どんなチャンスなのか重々承知していると私は思っています。我々はそのことに集中するし、忘れてもいない。もしくは、目の前の試合だけにとらわれないチームとも言えるでしょう。

我々が望むほどには、アトランテのことは知らないので、まず相手を解析するよう努めなければ。
向こうは年中、我々のことを見てきただろうから、かなりよく知っているはずです。明日目指しているのは、相手をどう分析して、どう勝ちを収めるか、それだけです。

このことについて選手と話をしたわけではないので想像になりますが、バルセロナは110年以上の歴史を誇るクラブにもかかわらず、この場に到達するのはたったの3回だということを選手たちもよく分かっていると思います。このようなトーナメントには参加することすら、極めて困難だということは彼らも分かっています。

繰り返しになりますが、試合に集中すること、数多くあるであろう相手の長所は何かを把握し、自分たちがボールを持ったときにどう打ち崩すことができるかが重要です。

過去2回、この大会で敗れたことはもう忘れました。これまで戦った試合だって、全てにおいて勝利を収めるためのいいプレーができたわけではありません。運もあります。しかし、この大会だけではなく、戦うトーナメントは全て、我々は勝ちに行く。クラブが有していないタイトルだからこそ、その獲得の立役者になるという夢もある・・・そのためにここまで来ました。今ここにいることすら名誉なことだし、光栄で、とてもラッキーなことだと思っています。その上で、タイトルを獲得するためには、まず勝たなくてはならない。
つまり・・・まずは初戦を内容のいいものにしなければ。そういうことですよね。

Q.ラファエル・マルケスが確固たるリーダーになるには何が足りない?また、世界中が優勝で最後を飾るだろうと言っているが?

ラファはもう既に確固としたリーダーですよ。さまざまな理由から、彼の出場が多い時も少ない時もあるけれど、それは間違いない。そうでなかったら、チームは2年の契約延長なんてしませんよ。バルセロナにとって欠かせない存在です。

次の質問に関しては・・・。
もちろん我々はタイトル獲得のためにここにいます。それでも、何度も言いますが、勝つ可能性も、負ける可能性もあります。しかし選手に対して、今までの彼らの活躍に対しての私の評価はどんなことにも揺るぎません。明日何があろうと、バルセロナがどんなクラブなのか、今まで何を世界に示してきたか、ということに変わりはありませんからね。

Q.監督には中東でのプレー経験がありますが?

この地には2年間いました。カタールでの経験は忘れられないものですね。多くはないけれど、時にまた訪ねたいと思う友人を得ることもできました。あなた方の文化の元に戻ってこられたことをとてもうれしく思っています。私も家族もとてもよくしてもらいました。もう一度来ることができて幸福に思います。

Q.バルセロナとアトランテのプレースタイルを比較してもらえますか?

基本的に、メキシコの哲学やスタイルと僕らのスタイルは似ていると思います。彼らもボールを支配したがるし、我々もそうです。これはとても大切な側面ですね。彼らに自分たちのプレーをさせてしまうと、我々はゲーム中ずっと彼らを追いかけることになる。アトランテには、それだけのクオリティがあるし、バルセロナと同様、ゲームセンスのある選手がたくさんいます。ヨーロッパの方が、スピードのレベルは少し上かもしれないが、明日何が起こるかは誰にもわからない。もしもチャンスを与えてしまえば、そういうプレーをしてくるだろうし、我々が苦しむことになることは明らか。

Q.カタールでの経験から、中東でのサッカーに対する情熱ということについてどう考えているか。

私がここに来たのは、サッカーキャリア最後の時期でした。当時は引退を決めていましたが、オファーをもらい、更に2年のキャリアをつむができました。そして、想像もしていなかった多くの発見をしました。ここでのサッカーは、そんなにプロフェッショナルなものではなかったけれど、自分ができる限りのことを伝えられるよう努力をしました。私も彼らから本当にたくさんの大切なことを教えてもらったと思います。選手としてだけでなく、そして僕だけでなく家族も、ライフスタイルなどについて多くのことを学びましたよ。

Q.ケガから戻ってきた選手が多くいますが、決勝に進んだ場合プレーすることはある?
私は今、たった1つの試合をするということを考えてここにいます。その試合に勝てるよう努力をするだけです。次の試合がエストゥディアンテスなのか浦項なのか、頭に思い描くということはありません。頭にあるのは1試合だけ。そして、我々がいい仕事をして、次の試合を戦うのに相応しいとなれば、決勝に向けてできる限りの準備をする。でも今は目の前の1試合だけ、それだけです。

Q.ペドロがゴールを決めれば、6大会でゴールを決めることになりますが?

歴史的な記録に立ち会えることは幸福だし、ゴールを決めてくれればチームの助けとなります。でもゴールを決めなくても、彼が自分の役割をきちんと果たしてくれればいいです。

Q.優勝候補に挙げられていますがどう感じますか。前回も優勝候補でしたが敗退しましたね?

バルサが優勝候補に挙げられなかった大会なんて、今までにひとつでもありましたか?(笑)
現時点ではないはずです。でも負ける可能性もあると、みんな分かっていますよ。優勝候補に挙げられることはバルセロナのようなクラブの役割でもあります。それだけ高い期待をかけてくれるのはうれしいですね。最後にもう一度強調しますが、今は目の前の1試合のことしか考えていません。バルサらしいプレーをすることだけ、他のことは重要ではありません。