高校サッカー育ちのスタッフNです。今大会で気になるのが、スタジアムに鳴り響くブラスバンドの音。高校サッカーを彷彿とさせます。中東では、独特の民族楽器による応援が主だったはず。
確か開幕戦はアルアハリが出場したこともあって、あの蛇使いのような音楽（？）がずっと流れていました。

このブラスバンドの正体は･･･。

なんと！マゼンベのサポーターでした。でも、昨日の試合はオークランドシティvsアトランテ。
なぜ～？

遥か遠くコンゴ民主共和国からやって来た彼らは、大会そのものを楽しむんだ！と、マゼンベ以外の試合も観戦。試合の間中踊り続け、スタジアムの盛り上げに一役買っているのです。本当に陽気なコンゴ民主共和国のみなさん。この日は顔に"FIFA"のペインティングをしていました（写真下）。マゼンベの練習を取材した解説の都並さんは、「本当に明るく人柄もよくて、マゼンベのチームだけでなく、人も国も好きになった」と言ってました。

紛争が長く続いたコンゴ民主共和国。暫定政権が誕生し、国が安定しはじめたのは２００３年です。ついこの間まで、サッカーどころではなかったわけです。平和な日本に住む私たちには想像も出来ない苦しみを乗り越えて、今がある。彼らの全てを楽しみたいという姿勢は、そういったところからも来ているのかもしれません。

テレビの前のみなさんも、スタンドから流れるブラスバンドの音楽を、ちょっと気にしてみて下さいね！