2010年02月12日

 

放送時間拡大でお送りします!

こんにちは。ディレクターのまさです。

今週の日曜深夜、常任指揮者のスクロヴェチェフスキさん指揮のブルックナー作曲・交響曲第9番が放送されます。

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「深夜の音楽会」は60分の放送枠。
でも、これではブルックナーの9番は収まんないんです。
しかも、スゴイ演奏だったんです。

悩みどころです。
どこをカットするのか。


スクロヴァチェフスキさんが読響の演奏会でブルックナーを指揮する、ということの“価値”は私たちも重々承知しています。しかし、深夜のレギュラー番組が放送枠を延長する、ということはなかなか難しく、そこには“それなりの理由”が必要です。一つの番組が放送枠を広げる、ということは、他の番組の開始時間が遅れる、或いは休止しなくてはならないからです。

で!
ダメ元で「放送時間を拡大できませんか?」と社内のしかるべき部署で囁いてみました。
そこで伝えた“それなりの理由”はシンプルに、「カットできません!」という凡そプロの仕事には似つかわしくない理由。^^;


いやぁ、意外と通じるものです。番組の熱意を汲んでもらいました。

「放送日がいつもの水曜ではないけれど、日曜深夜なら拡大できるよ」と。


ということで、今月の「深夜の音楽会」は日曜の深夜です。
2月14日(日) 深夜25:45~27:05の放送となります。
ブルックナーの9番全曲に加え、スクロヴァチェフスキさんのインタビューや、読響の皆さんがステージ上を去ってからも続くカーテンコールにマエストロが応えているシーンまで、80分に拡大できたからこその重量感ある内容でお送りします。

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さて来月はいよいよスクロヴァチェフスキさんが常任指揮者として最後の登場となります。
「深夜の音楽会」は定期演奏会でのブルックナー作曲・交響曲第8番を収録予定。
ちなみに定期演奏会のチケットは完売していますが、前日(3/25)の同じプログラムによる特別演奏会(東京オペラシティにて)は、まだチケットがあるそうです。歴史的演奏の予感がする2010年3月の読響の演奏会。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
(公演の詳細は 読響ホームページ まで)

まさ様、スタッフの皆さま、こんにちは。
今夜も『リウォーディング』な映像をありがとうございました^^
ワグナーチューバのアップと音色を十分楽しめましたし、ティンパニストが打面を指で弾いて音を確認する場面も何気にアップ?されて感銘を受けました!
これからも拡大放送を楽しみにしてます^^

ベルキャット
2010年02月15日

ベルキャットさま。コメントが返しが遅くてごめんなさい。
6月はブルックナー8番です!残念ながら時間拡大ではありませんが、スクロヴァチェフスキさんの常任最後の演奏会、お楽しみください。m(__)m

まさ
2010年05月07日
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2010年02月02日

 

今年初の。。。

和むこんばんは。ディレクターのまさです。
すっかり更新をサボっている間に年をまたぎ、月も変わってしまいました。^^;
遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします。


ルンルンさて先日は「深夜の音楽会」の今年最初の収録がありました。
1月26日の東京芸術劇場名曲シリーズ。
指揮はアメリカの女性指揮者マリン・オルソップさん
前半には「モーツァルト協奏曲シリーズ」としてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターのライナー・ホーネックさんが登場。
「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.364」ではホーネックさんと共に我らが読響のソロ・ヴィオラ奏者である鈴木康浩さんもソリストとして登場なさいました。

ソロ・ヴァイオリンがオケのヴァイオリンパートを味方につけ、ソロ・ヴィオラがオケのヴィオラパートの応援を受ける…そんな雰囲気のやり取りが、音だけでなく、その様子からも伺える演奏となった「協奏交響曲」。リハの時からそれぞれの“会話”が調和し、華やかで楽しい雰囲気に満ち溢れていましたが、本番ではさらにお客さんからのエネルギーを飲み込むように、高らかに響き合う素敵な演奏となりました。
演奏後は、ホーネックさん、そして鈴木さんの楽屋まで楽団員の皆さんが次々とやって来て、笑顔で握手を交わし、見事な演奏を称えていらっしゃいました。
この演奏は4月に放送予定となります。ご期待下さい。
 

太陽そしてこの演奏会で、私たち番組スタッフに大きな出来事がありました。
昨年から我々の仲間に加わったADのHさんが、初のディレクターに挑戦! 緊張のデビュー戦です。
曲はなんとブラームスの交響曲第2番。デビューにして40分もの大曲です。


以前お話しした通り、この番組は、クラシック番組ならではの特別なことがたくさんあります。
…ホール内にいるカメラマンとのやり取りが一方通行であること。
…楽譜の読めない技術スタッフに、あの手この手で撮りたい画を伝えねばならないこと。
…そしてなにしろ、曲が始まると、もう引き返せないこと。。。


今回デビューするHさんの場合、これに「初めてテレビのディレクターをする」という、とんでもない条件が加わってました。
生まれて初めて座るディレクター席。しかも普段はスタジオ収録物のADをしている彼女は、まして中継車に乗ることすら皆無に等しいのです。

音声・調整・照明・映像のチーフが一つの所に居るスタジオのサブコンとは違い、この番組は皆別々の場所に居て、ヘッドセットを経由してのやり取りしかありません。互いの存在や様子を目で確認できない・・・これは結構不安なんです。

この日の担当が決まったのは昨年11月のこと。
そして12月の半ばから、Hさんのディレクターデビューに向けた準備が始まりました。

音楽の専門教育を受けてきた彼女にとって、譜面を読むこと自体は問題ありません。
しかし、これを映像化するとなると話は別。
年末からは、スコアに書いては消し、消しては書いたカット割りを先輩である自分のところへ持って来て、何がどうで、どうすればこうなって、これをしたらマズくて、何を見せたいのかをどう反映するか、を一緒に研究するようになりました。

指揮者によって、演奏家によって、曲の解釈が違うように、カット割りもディレクターのよって違います。基本はあるけれど正解はありません。
しかし絶対的に大切なのは“どうしたいのか”というディレクター自身の“意思”。思いを反映させる“技術”は未熟でも、そこはプロのカメラマンたちがフォローしてくれます。経験不足を補うためにも、彼女自身の強い“意思”がカット割りに表現されることが大切です。
しかし彼女自身にしてみれば、気になるのは“技術”のなさ。カット割りを作るための1カ月間は、そのギャップに苦しむ時間だったとも言えましょう。
 

本番前日のリハーサルを見た後、指揮者のオルソップさんの音楽について…、そして読響の皆さんの出す音について…、最後の分析。そしてカット割りにどう生かすかの相談を受けました。演奏を聞けば聞くほど悩み、練習を見れば見るほど悩む。すでに自分たち先輩ディレクターが経験で乗り越えている部分を、彼女は初めてのこととして、もがいています。
この姿、此方にとってもすごく良い勉強になりました。
そして後輩を教えると言う事の難しさと、自分の足らないところも見ることが出来ました。
そんな見守る側の想いなど彼女は知るはずもなく、結局この日彼女は、徹夜でカット割りを仕上げたのです。


本番当日。
カメラマンとの打合せ、ゲネプロ、再び打合せ、そして本番。
おそらく“時間が足りない”という焦りの中、無我夢中で画を撮ったに違いありません。
果たしてその結果は。。。


4月の放送では、時間の都合で一部だけとはなりますが、Hさんのデビュー作であるブラームス・交響曲第2番もOAされます。ぜひそこでチェックしてみてください。


当然、初めてだの経験不足だの、作る側の事情を視聴者の皆さんに押し付けるわけにはいきません。
故に番組スタッフ全員で彼女のデビューをバックアップし、収録を迎えました。
そう言った意味では、このブラームスは私たち番組スタッフの総力を図るものかもしれません。

このブログで知り合ったのも何かの縁(?)です。
ぜひ、そんな私たちの想いを感じながら放送をご覧いただければ幸いです。


img_04.jpg
※写真は演奏会の休憩時間中。中継車の中をパチリ。
 つまり、ブラームス演奏前の時間です。
 右側に居るのがデビュー戦直前のHさん。
 左端に居るのが当番組の映像チーフKくん。
 こうしてみると、落ち着いてるように見えるなぁ。。。

インターネット第2日本テレビのオルソップ指揮のブラームス2番を視聴してみましたら、これだけは音ブレが大きいことに気づきました。ご確認いただけるでしょうか。

Sammy
2010年10月16日

Sammyさま
ご指摘ありがとうございます。
他にも同様のご指摘をいただいており、現在確認中です。少々お時間をくださいませ。

まさ
2010年10月19日

ご指摘いただきました動画集の「ブラームス:交響曲第2番」の音声トラブルの件ですが、再エンコードし、通常の音声状態となりました。ご迷惑をおかけしました事をお詫び申し上げます。
Sammyさま、ありがとうございました。

まさ
2010年10月22日
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